「参院選の期日前投票は、書き換えられたりすり替えられたりする」というSNSへの投稿を信じた有権者が、20日の投開票当日まで投票を控える動きが一部で出ている。敵対陣営による書き換えを指すとみられるが、選挙期間中、投票箱は二つ以上の鍵で施錠され、その鍵も割り印がされた封筒に入れて管理される。不正は極めて難しいといえる。
東京選挙区のある候補の街頭演説に足を運んだ50代女性は投票先を決めているが「インターネットで『書き換えられる』と言われているので、期日前投票には行かない」。
期日前投票は不正のリスクがあるとするXの投稿が確認されたほか、ユーチューブでは「不正やりたい放題」のタイトルの動画が配信された。しかし一度投票箱に入った票に手を加えるのは容易ではない。
総務省によると、投票箱は二つ以上の鍵で閉められる。鍵は別々の袋に封印され、何者かが開封した場合は割り印がずれたり、のり付けが二重になったりする仕組みになっている。
期日前投票が締め切られた後は、選挙管理委員会が選任した2人以上で投票箱を開票所に移送する。工作は極めて困難だ。