2023年夏の大雨で被災し全線運休が続く山口県のJR美祢線を巡り、沿線自治体やJR西日本などでつくる協議会は16日、同県山陽小野田市で会合を開き、鉄路維持を断念し、バス高速輸送システム(BRT)での復旧を検討する方針で一致した。県や沿線自治体で近く協議し、復旧方針を最終決定する。
JR西管内で廃線が決まれば、広島県と島根県を結ぶ三江線が18年に廃止されて以来となる。
協議会会長を務める山口県美祢市の篠田洋司市長は会合で「鉄道以外での復旧を考えていく。まずはBRTの費用負担の考え方などを沿線市や県で協議する」と述べた。
美祢線は厚狭(山陽小野田市)―長門市間で県を縦断する路線。