祇園祭の「宵山」を迎え、大勢の見物客でにぎわう京都・四条通=16日夕

 京都・祇園祭は16日、見せ場となる前祭の山鉾巡行の前夜となる「宵山」を迎えた。歩行者天国になった京都市中心部では、山や鉾がちょうちんの明かりに照らされ、浴衣姿の見物客らが祭りの風情を堪能していた。

 高さ20メートルを超える鉾が立ち並ぶ四条通周辺は、夕暮れごろには人波であふれた。祇園ばやしの音色が響く中、見物客はゆっくりとした足取りで山や鉾を彩る豪華な装飾に見入っていた。露店も並び、にぎやかだった。

 17日の山鉾巡行は午前9時開始予定。長刀鉾を先頭に23基が市中心部を進む。