参院選の街頭演説に集まった人たち=16日午後、東京都新宿区

 与野党党首らは、参院選の投開票日が4日後に迫った16日、混戦となっている改選複数区の都市部で街頭演説を行い、支持を訴えた。最終盤に向けて選挙区候補の当選圏入りを後押しするとともに、比例票を掘り起こす狙いがある。石破茂首相は憲法改正を主張し、保守層のつなぎ留めを図った。立憲民主党の野田佳彦代表は自民の派閥裏金事件を批判した。

 共同通信の情勢調査では全国13の複数区で各党の争いが激化している。

 首相は大阪市で、「立民は『平和安全法制は憲法違反だ』とまで言い出した。そんな党にこの国を任せていいのか」と述べ、対立軸を鮮明にした。

 野田氏は東京都内で、消費税減税により国民にキャッシュバックすると説明した。

 公明党の西田実仁幹事長は愛知県安城市でさらなる支持拡大を求めた。

 共産党の田村智子委員長は札幌市で「消費税を守り抜く自民は駄目だ」と指弾。国民民主の玉木雄一郎代表は都内で経済対策を唱えた。

 れいわ新選組の山本太郎代表は秋田市で「消費税廃止」をアピール。参政の神谷宗幣代表は長野市で比例票の底上げを目指した。