日本商工会議所の小林健会頭は16日に開いた記者会見で、アステラス製薬の日本人男性社員に実刑判決が言い渡されたことに対し「安心してビジネスができない状況が続いていると言わざるを得ない」と非難した。現地駐在員らの不安払拭が必要だとして、中国政府に法運用の透明性確保を求めた。

 小林氏は「どういう行為に対して、どういう法律が適用されて捕まったのか明確にならなければ、(判決には)納得できない」と指摘。中国側が透明性を確保すれば「そこから議論も始まるし理解も深まると思う」と説明した。