立方体に組み合わせたブロックル
15種類のパーツを組み合わせて遊ぶブロックル
はけでブロックルを丁寧に塗装する利用者=羽島市正木町、かみなり村本舗

 十字や階段、T字、棒の形をした15種類のパーツを組み合わせて遊ぶ木製のパズル「ブロックル」は、幼児や児童の考える力、想像力を育む知育玩具だ。正方形の平面や立方体など、組み合わせによって何通りもの正解がある。天然木の優しい手触り、ぬくもりが感じられ、お年寄りが認知症予防として楽しみながら脳トレできる道具でもある。

 製作するのは、岐阜県羽島市正木町の「もっくる工房」。社会福祉法人の岐阜羽島ボランティア協会が運営し、知的障害や身体に障害のある人らが利用する就労継続支援B型事業所「かみなり村本舗」で、木工作業に従事する12人と職員5人が作っている。

 ブロックルは職員がオリジナル品として考案し、スプーン、キーホルダー、玩具に加え、2018年から製作を始めた。工房では、仕入れた材木を職員が電動のこぎりを使って、パーツの元となる角材にする。後の作業は利用者が分担して行い、角材を接着剤でつけて、十字や階段などのパーツを作る。

 パーツは、やすりで面取りをして、幼児が口に入れても大丈夫なように植物性の油をベースにした自然塗料で着色する。最後は利用者全員で平面に組み合わせて、こん包する。

 18年度からふるさと納税の返礼品になった。人気が高く、イベントでの販売でも好評という。職員の後藤穣さん(51)は「子どもには知育玩具として、パズルのほか、パーツを並べて図形にしたり、積み木にしたりして遊ぶことができる。お年寄りには頭の体操に役に立つ」と魅力を話す。

 製作する利用者の女性(45)は「自分たちが作った製品が人の役に立ち、注目されるのはうれしい。作業もやりがいがある」と笑顔で話す。利用者の楽しそうな姿に、後藤さんは「これからもかみなり村本舗のオリジナルの木工おもちゃを利用者と一緒に開発し、作っていきたい」と意欲を語る。

 かみなり村本舗の製品ではほかに、「ふくふく工房」の利用者が縫製するハワイアン柄のトートバッグも市の返礼品になっている。