【ロンドン共同】英国のスターマー首相は17日、ロンドンを訪れたドイツのメルツ首相と共に、両国の外交・安全保障分野での協力を強化する「友好条約」に署名した。「緊密な同盟国として互いの防衛に深く関与する」とし、一方が武力攻撃を受けた場合、軍事的手段を含め支援すると取り決めた。ロシアのウクライナ侵攻を背景に、結束を強める狙いがある。
メルツ氏が首相就任後、英国を公式訪問したのは初めて。欧州で米国に頼らない独自の「核の傘」に関する議論が広がる中、条約は核共有に触れておらず、核を巡る問題について「緊密な対話を維持するよう努める」と言及するにとどまった。