全国銀行協会の記者会見で話す三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取=17日午後、東京都千代田区

 三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は17日、銀行での保険商品販売のため実施していた保険会社からの出向者の受け入れを2026年3月末までに取りやめる計画だと明らかにした。取りやめは大手行で初めてで、他行に広がる可能性がある。

 三菱UFJ銀は保険商品の提案力向上のため、200人規模で保険会社から受け入れており、出向者は保険の販売や人材育成などを担っていた。出向者は元の保険会社に戻るか、三菱UFJ銀に転籍する方向だ。

 三菱UFJ銀を巡っては日本生命保険からの出向者が「社外秘」の情報と認識しながら同行の内部資料を持ち出していたことが判明している。