交通安全を祈願する夏季大祭の法要後、記者団の取材に応じるトヨタ自動車の豊田章男会長=18日午後、長野県茅野市

 トヨタ自動車の豊田章男会長やトヨタグループ各社の代表らが一堂に会し、交通安全を祈願する恒例の夏季大祭が18日、長野県茅野市の聖光寺で開かれた。豊田氏は、今秋にも本格始動する実証都市「ウーブン・シティ」(静岡県裾野市)で、道路や信号などのインフラと車を協調させて交通事故ゼロを目指す実証実験に注力する考えを示した。

 法要後に記者団の取材に語った。豊田氏は「自動運転車を走らせた時に、インフラ側で何をすればいいか。実際の街をつくり、やろうというのが(ウーブンの)目的だ」と述べ、人はミスをするとの前提で何ができるかを考えることの重要性を強調した。