【ベルリン共同】ドイツのメルツ首相は18日、欧州連合(EU)欧州委員会が2028〜34年の中期予算原案で支出の大幅増額を提案したことを受け、現状のままでは「支持できない」との考えを表明した。ベルリンでの記者会見で述べた。

 中期予算案はEU加盟国による全会一致の承認が必要。27年にかけて協議するが、メルツ氏が反対姿勢を崩さなければ交渉難航は必至だ。EUの拠出金は原則として経済規模で決まるため、域内最大の経済大国ドイツの負担は大きく、世論が反発する可能性がある。