英ロンドンの名門歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスで、24日の公演を前に報道陣にポーズをとる新国立劇場バレエ団のダンサーら=22日(共同)
 英ロンドンの名門歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスで、公演を前に報道陣に演技を披露する新国立劇場バレエ団の米沢唯さん(手前)と井沢駿さん=22日(共同)

 【ロンドン共同】新国立劇場バレエ団は22日、英ロンドンの名門歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスでの初めての公演を24日に控え、上演作品「ジゼル」の一部をメディアに披露した。新国立劇場が主催する初めての海外公演。舞踊芸術監督の吉田都さんは「世界に存在を知ってほしい。この公演を大きな一歩とし、次のステップに進めていきたい」と意気込んだ。

 「ジゼル」は恋人アルブレヒトに裏切られて命を落とした村娘ジゼルが精霊となっても愛を貫く名作。2022年に吉田さんが演出を手がけた。初日の24日はジゼル役をプリンシパルの米沢唯さん、アルブレヒト役をプリンシパルの井沢駿さんが演じる。上演は27日まで計5回。

 吉田さんは長年、ロイヤル・オペラ・ハウスを拠点とする英ロイヤルバレエ団で最高位のプリンシパルとして活躍。10年に退団後はフリーで活動し、19年に引退した。20年から新国立劇場の舞踊芸術監督を務める。

 吉田さんは「日本人ダンサーの表現は繊細なので、伝わりにくいかもしれないという不安はあるが、英国との表現の違いを見てもらえたら」とした。