記者会見するJR西日本の倉坂昇治社長=23日午後、大阪市北区

 JR西日本は23日、列車の停止位置誤りなど事故に至らない軽微なミスの報告をデジタル化すると発表した。従来は紙への記入で、報告する人によって具体性にばらつきがあった。デジタル化で、より詳細な分析が可能になるという。倉坂昇治社長は記者会見で「環境に応じた実効性の高い対策を講じることが期待できる」と話した。

 タブレット端末などを使い、質問に回答する形式で報告。2024年12月から在来線の乗務員を対象に先行実施してきた。27年度から全部門に拡大する。

 従来は発生件数や場所に基づく分析にとどまっていた。ミスの内容と当時の環境、「思い込み」「慌てた」など、心理的な要因との関連性を照らし合わせる。