長崎市の爆心地公園で花輪を手向けるフリードネス氏(右)=23日午後

 初めて来日しているノーベル賞委員会のフリードネス委員長(40)は23日、前日の広島市に続き、長崎市を訪問した。長崎原爆資料館を見学後、取材に応じ「被爆者が存命のうちに話を聞き、何が起こったのか理解すべきだ」と述べた。昨年、最年少で就任し、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)にノーベル平和賞を授与していた。

 この日、爆心地公園で花輪をささげ、約40分にわたって資料館を見学した。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で芳名録に「耐え忍び、記憶し、そしてその苦しみを平和への永続的な訴えへと変えてきた人々をたたえます」と記帳した。