観光名所「赤れんが庁舎」として親しまれる国の重要文化財の北海道庁旧本庁舎(札幌市)が25日、改修工事を経て6年ぶりにオープンし、記念式典が開かれた。
館内にはデジタル技術を活用してアイヌ民族の文化や開拓の歴史を伝える展示を新たに設置。庁舎中央の「八角塔」内部が初めて一般向けに公開され、地上約20mのバルコニーからは、旧本庁舎が建設された当時の樹木が残る前庭や、庁舎前の通り沿いのビル群が見渡せる。
旧本庁舎は地上2階、地下1階のれんが造りで1888年に完成。耐震化や内部のリニューアルのため、2019年から休館していた。