【ニューヨーク共同】米連邦通信委員会(FCC)は24日、米映画製作会社スカイダンス・メディアによる米メディア大手パラマウント・グローバルの買収を承認した。取引額は約80億ドル(約1兆2千億円)。動画配信を主力とする新興企業が有力な報道機関を傘下に持つ大手企業を買収する構図となり、メディア業界の構造転換を象徴する動きとみられている。
スカイダンスは差別是正や機会均等を掲げる多様性・公平性・包括性(DEI)重視の方針は新会社に導入しないとし、地域報道の強化や放送局との連携にも取り組む方針。FCCのカー委員長は「信頼を損ねたニュースメディアの改革に向けた重要な一歩」と評価した。