大阪大などは28日、主要な機器やソフトを国産化した量子コンピューターを稼働させたと発表した。超低温が必要となる「超電導」を発生させる特殊な冷凍機などの国産化に成功、量子コンピューターの開発から製造までを国内で担えるようになったといい、阪大によると日本初という。激しい国際競争の中で、今後の実用化や量産化が期待される。
開発には阪大や神奈川県茅ケ崎市の極低温機器メーカーが携わった。計算能力を示す「量子ビット」は28個で稼働し性能はまだ初期段階だが、来年までには144個まで拡張する予定だ。
量子コンピューターは「量子」と呼ばれる極めて小さな物質の性質を利用する計算機。