【ターンベリー、キーウ共同】トランプ米大統領は28日、ロシアがウクライナとの停戦合意に応じなければ制裁関税を課すとの自身の警告を巡り、9月上旬までの50日以内としていた期限を「短縮する」と表明し、新たな期限は「今日から10〜12日後」と述べた。計算上は8月上旬が期限となる。訪問先の英北部スコットランド・ターンベリーで記者団に話した。
自身が仲介する和平交渉が膠着していることに不満を募らせ、対ロ圧力を強化する姿勢を改めて鮮明にした。
トランプ氏はロシアのプーチン大統領と「何度も話をして、何度も話が終わったと思っていた。それでも彼は攻撃を続けて市民を殺害した。とても失望している」と語った。プーチン氏と今後、会談する可能性について「話した後に攻撃するなら意味がない。もう話さない」と述べ、否定的な考えを示した。
トランプ氏は今月14日、ロシアが50日以内に停戦に応じなければ、ロシアからの輸入品に100%の関税をかけ、ロシア産原油などを購入する第三国に「2次制裁」を科す方針を表明していた。