九州電力の西山勝社長は31日、玄海原発(佐賀県玄海町)の上空でドローンとみられる三つの光る物体が目撃されたことに絡み、発生当初の原子力規制委員会への連絡に問題があったとの認識を示した。福岡市で開かれた記者会見で「スピード感と報告内容」を挙げた。
規制委の山中伸介委員長が「九電からの情報共有に問題があった」などと苦言を呈していた。西山氏は、規制委に報告したのは最初に目撃してから約45分後だったと説明。「冗長だったとは思わないが、早くできるよう改善したい」と強調した。
会見では「核物質防護に関わる事案として大変重く受け止めている」とも述べた。