記者会見する北海道電力の斎藤晋社長=31日午後、札幌市

 大手電力10社の2025年4〜6月期連結決算が31日出そろい、北海道、東北、中部、関西、四国の5社の純利益が前年同期より減少した。火力発電の燃料価格の下落が利益を押し上げる要因となったが、中部は発電会社の減益、関西は原発稼働率の低下が響いた。福島第1原発の廃炉に伴う特別損失を計上した東京、沖縄の2社は純損益が赤字だった。

 関西の純利益は14・3%減の991億円だった。

 中部はグループ発電会社JERA(ジェラ)が海外事業で利益を減らしたため、14・3%減の853億円。沖縄の純損失は14億円となり、前年の29億円から縮小した。

 北陸、中国、九州の3社は増益を確保した。