7月の参院選を受けた第218臨時国会が1日、召集された。参院本会議で議長選挙を行い、自民党の関口昌一氏が再選された。副議長には立憲民主党の福山哲郎元官房副長官が選ばれた。会期は5日まで。自民、公明両党は参院選の結果、衆参両院で少数与党となった国会を迎える。立民など野党7党は、ガソリン税の暫定税率廃止法案を共同提出。与野党の実務者協議を経て秋の臨時国会での成立を目指す。
1日午後には天皇陛下を迎え、参院本会議場で開会式を開く。4日に衆院、5日に参院で予算委員会集中審議をそれぞれ行い、石破茂首相が日米関税交渉合意に関し説明する。
林芳正官房長官は1日の記者会見で「関税協議に関する日米合意など政府の取り組みを丁寧に説明し、国会審議に誠実に対応する」と述べた。
会期を巡り、立民など野党は当初、自民が提案する5日間に反対していたが、秋の臨時国会で暫定税率廃止法案の成立を図る方針を与野党で確認できたため、受け入れた。今国会では廃止法案の審議は予定していない。