自衛隊基地の建設が進められている鹿児島県西之表市の馬毛島=1月(ドローンから)

 防衛省は3日、自衛隊基地の建設が進む鹿児島県の無人島・馬毛島で、航空自衛隊の先遣隊が同日、勤務を始めたと明らかにした。上下水道や電気通信の施設管理、装備品の受け入れなどを担う。7月22日に勤務を開始する予定だったが、悪天候のため延期していた。

 先遣隊は3月、福岡県の航空自衛隊春日基地に約90人規模で発足。同省によると、うち約60人が7月1日から順次、馬毛島の隣の種子島に移っていた。

 馬毛島では2023年1月に基地工事が始まった。能登半島地震の影響で人員や資材が不足したことなどにより、完成は当初の計画より約3年遅れ、30年3月末を見込んでいる。