埼玉県行田市でマンホールに男性作業員4人が転落し死亡した事故を受け、国土交通省は4日、下水道を管理する都道府県や市町村などに対し、作業員の安全確保を徹底するよう求める通知を出した。詳しい事故原因が判明し次第、再発防止を図る。

 通知は下水管内の作業時に、換気や、硫化水素の濃度測定、転落防止用の安全ベルト装着などを怠らないよう、自治体から委託先事業者への指導を求めている。

 国交省は1月に発生した埼玉県八潮市での道路陥没事故を受け、老朽下水管の安全性を把握する特別重点調査を全国で実施。自治体が業者に委託し、管路に人やカメラを入れて異常の有無を確認している。行田市の事故現場も対象だった。