意見書を提出後、記者会見する静岡県立天竜林業高(現天竜高)の北川好伸元校長=4日午前、浜松市

 大学推薦入試を巡る加重収賄などの罪で2010年に有罪が確定し第2次再審請求中の静岡県立天竜林業高(現天竜高)の北川好伸元校長は4日「警察と検察による捏造だ」との意見書を静岡地裁浜松支部に提出し、改めて無実を訴えた。地裁浜松支部が初めて北川氏に提出を要請していた。

 北川氏は意見書で、県教委との間に確執があり自身が陥れられたとし、贈収賄は虚構だと主張。提出後に記者会見し「私が罪を犯したのか調べ直してほしい。再審への手続きが一歩でも前に進んでほしいとの思いを込めた」と話した。

 北川氏の弁護団も4日、裁判所に対し、北川氏が直接意見を述べる機会を設けるよう求める意見書を出した。