外国にルーツのある人に対する差別的なコラムが「週刊新潮」に掲載されたとして、在日コリアンの作家の深沢潮さんが4日、東京都内で記者会見し、発行元の新潮社に謝罪を求めた。深沢さんは「排外主義を助長する」と抗議した。
問題のコラムは同誌7月31日号に掲載された作家の高山正之さんによる連載「変見自在」。「創氏改名2・0」のタイトルで、外国人の日本国籍の取得を巡る話題に触れ、朝鮮半島にルーツを持つ深沢さんの名を挙げ、「日本名を使うな」などと攻撃している。深沢さんは日本国籍を取得している。
深沢さんは新潮社に対し、文書での謝罪と、週刊新潮の誌面で反論をする機会を設けることを求めた。
新潮社を巡っては、2018年、月刊誌「新潮45」掲載の寄稿にLGBTなど性的少数者に関する差別的な表現があったとして抗議が相次ぎ、同誌は休刊した。