日本ボクシングコミッション(JBC)は4日、東京・後楽園ホールで行われた2日の興行に出場した神足茂利(28)=M・T=と浦川大将(28)=帝拳=が、ともに試合後に東京都内の病院に救急搬送され、急性硬膜下血腫のため緊急開頭手術を受けたと発表した。経過観察中で、規定により現役引退となる。

 神足は東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチで引き分け、浦川は日本ライト級挑戦者決定戦で8回TKO負けした。2選手とも試合前の体調面に問題は見られなかったという。

 一つの興行で2人が開頭手術を受けるのは極めて異例の事態。事故が相次ぎ、JBCは減量方法の安全性なども検証していく。