大阪・関西万博会場で、原爆投下前後の広島の様子をVR映像で疑似体験する来場者=5日午前、大阪市此花区の夢洲

 広島県は5日、大阪・関西万博会場に、米軍による原爆投下前後の広島の様子を仮想現実(VR)映像で疑似体験できるブースを出展した。核兵器の恐ろしさとともに、平和都市としての復興の歩みを発信している。事前予約不要。9日まで。

 屋内展示場「ギャラリーEAST」に設置。専用のゴーグルで、被爆前後の原爆ドーム周辺や復興した相生橋などの様子を再現した映像が見られる。約5分半で、音声は日本語、英語、仏語など7言語に対応している。

 映像を体験した京都府亀岡市の中学2年三上藍紗さん(13)は「教科書でしか知らない原爆ドームへの関心が高まった。平和を大事にしないといけないと思った」と話した。