「山形花笠まつり」が開幕し、通りを練り歩く踊り手たち=5日午後、山形市

 東北を代表する夏の風物詩「山形花笠まつり」が5日、山形市で開幕した。色鮮やかな装束を着た踊り手たちが、紅花を模した赤い花飾りを付けたかさを振り「ヤッショ、マカショ」のかけ声とともに市中心部の通りを練り歩いた。

 蒸し暑さが残る中、息の合った踊りが披露されると、沿道を埋めた見物客から歓声が上がった。

 近年、すげがさを編む職人が減り、祭りに必要な数の確保が課題となっていたため、今年は製造・販売会社が一部の生産をベトナムの職人に委託。ヤシの葉とタケノコの皮で作った花笠も登場した。

 主催者によると、7日までの3日間で147団体約1万400人が参加予定。約70万人の人出を見込む。