【キーウ、ワシントン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、トランプ米大統領と電話会談し、対ロシア制裁や防衛協力について協議したと通信アプリに投稿した。トランプ氏は8日までにウクライナとの停戦に応じなければロシアに制裁を科すと明言しており、方向性をすり合わせたとみられる。
米政府関係者は、ウィットコフ中東担当特使が6日にロシアの首都モスクワを訪れ、指導部との会談に臨むと明らかにした。トランプ氏が設定した停戦の期限が迫る中、合意を求める見通しだ。
ゼレンスキー氏はビデオ声明で、停戦に向けた米国の取り組みを支持するとし「平和を実現するためには、ロシアの戦争資金を枯渇させなければならない」と指摘。資金源となっているロシア産原油への制裁の必要性を改めて訴えた。
両首脳は会談で、ロシアがミサイルや無人機でウクライナのインフラ施設への攻撃を激化させ、民間人の犠牲が相次いでいることについて認識を共有。無人機生産に関する合意に向けても意見交換したという。