【陜川共同】広島への米軍の原爆投下から80年となった6日、韓国人被爆者が多く暮らす韓国南東部・陜川で原爆犠牲者の慰霊式が開かれた。植民地支配下、陜川から多くの人々が広島へ渡り、日本の敗戦後に帰郷した。
参列者は犠牲者の位牌が納められたほこらに献花。広島で胎内被爆した韓国原爆被害者協会の李圭烈会長は「貧困と差別、後遺症などの苦痛の80年だった」と述べた。在韓被爆者らの人権回復のため韓国政府に対して、日本と外交協議することも求めた。
広島、長崎では朝鮮半島出身者計約7万人が被爆し、約4万人が死亡したとの推計があるが、正確な調査はない。