大川原化工機の冤罪事件を巡り、警視庁と警察庁は7日、当時の警視庁公安部長ら退職者を含む19人の処分内容などを明らかにした。捜査現場を取り仕切っていた外事1課の元管理官渡辺誠氏(62)と、元係長宮園勇人氏(61)は最も重い減給100分の10(1カ月)の懲戒処分相当。退職時の給料から換算した金額を2人は自主返納する意向を示しているという。

 当時の公安部長の新美恭生氏(62)は口頭厳重注意相当、後任の近藤知尚氏(58)は警察庁長官訓戒相当。

 現職では公安部参事官だった警視監(51)を警察庁官房長注意、偽計を用いた取り調べをしたと認定された警視庁の50代警部を警務部長訓戒などとした。