再審制度の見直しを検討する法制審議会部会の第5回会合=7日午後、法務省

 再審制度の見直しを検討する法制審議会部会の第5回会合が7日、法務省で開かれた。再審開始決定が出た場合の検察側の不服申し立てに関する議論では、委員の間で賛否が割れた。法務省によると、弁護士の参加者が禁止を求めたのに対し、誤った開始決定を上級審で是正する必要があるとの見解も示された。

 会合は非公開。検察側の不服申し立てが審理の長期化を招いているとの指摘は根強い。弁護士の参加者は、再審無罪が確定した代表的な事件のほとんどで、検察側は抗告など不服申し立てをしていると指摘した。

 一方、検察側は不服を申し立てた結果、再審公判に至らなかった例もあると主張。