閉会式であいさつする長崎市の鈴木史朗市長=10日午前、長崎市

 国内外の都市でつくる非政府組織(NGO)「平和首長会議」の第11回総会が10日、長崎市で閉幕した。被爆者のいない時代が迫り、核兵器の使用リスクがかつてないほど高まる中、核廃絶を目指して都市間の連帯を強化するとした「ナガサキアピール」を採択。来年の核兵器禁止条約第1回再検討会議で、全ての国に署名、批准を求めた。

 アピールは、中東やウクライナでの紛争に言及し、安全保障環境の悪化を指摘。国や民族を超えた都市、市民レベルでの連帯の重要性を発信し、被爆体験の継承を世界で実施していくと確認した。

 核保有国のフランスや英国の都市の代表者も参加した。次回は2029年に広島市で開かれる。