10日午前5時15分ごろ、北海道南部の厚沢部町の住宅脇にある畑で「トウモロコシとコンポストが掘り返されている」と江差署に通報があった。署によると、トウモロコシ約20本とコンポストの中の生ごみが食べられていた。署はヒグマによる被害とみてパトロールを続けている。
コンポストはヒグマ対策として畑に埋められ、ふたの上にブロックが置かれていたが、掘り返されていた。
隣の江差町でも同日午前5時40分ごろ、住宅に隣接する家庭菜園でスイカ10個が食べられているのが見つかり、ヒグマのものとみられる足跡が残されていた。
道北部の名寄市のトウモロコシ畑でも10日午後2時25分ごろ、スイートコーン約千本が食い荒らされているのが確認された。名寄署によると、現場に駆け付けたハンターがヒグマとみられる足跡を発見した。
道南部の福島町で7月12日、新聞配達員の男性がヒグマに襲撃されて死亡。その後も各地で住宅被害や食害が続発している。