米グーグルのインターネット閲覧ソフト「クローム」のロゴ(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】生成人工知能(AI)開発を手がける米パープレキシティは12日、米グーグルに対し、インターネット閲覧ソフト「クローム」を345億ドル(約5兆1千億円)で買収すると提案した。15日までに回答するよう求めている。検索事業の独占を巡る連邦地裁判決が迫る中、売却決定を見越した動きとみられる。

 クロームは世界で約35億人が利用し検索市場の6割超を占める。価値は推定200億〜500億ドル。グーグルは売却には否定的だが、パープレキシティは「独立した企業が運営することで最大の公共利益がかなう」としている。米オープンAIも買収に関心を示す。