広島市を中心に路面電車を運行する広島電鉄は、JR広島駅のビルに高架で乗り入れる新線が3日に開業したのに合わせ、車内や電停で流れるメロディーを一新した。「原爆ドーム前」電停では従来と同じ鐘の音で鎮魂を表現しつつ、未来への希望を込めた。
車内で次の電停を案内するメロディーは原爆ドーム前に近づく時のみ鐘の音が使われていた。更新後も鐘の音を生かしつつ、広島電鉄の社歌のメロディーを取り入れた。原爆投下3日後、焦土の広島で運行を再開し、市民に復興への希望を与えたとされる同社のエピソードも意識した。
広島電鉄によると、変更・追加されたのは車内の他、電車接近時や発車時に流れるメロディー。