大雨で土がえぐれ欄干が崩れた宗像大社中津宮の境内=12日、福岡県宗像市(宗像市教育委員会提供)

 九州で10〜11日に降った大雨の影響で、福岡県宗像市の離島、大島(人口約540人)にある宗像大社中津宮の欄干が崩れる被害があったことが13日、分かった。中津宮は世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を構成する一つ。

 宗像大社などによると、10日、中津宮のそばを流れる川の流量が増えて土が流出。地面が半月状にえぐられ、欄干が約10メートルにわたって崩れた。市などが状況確認を進めており、今後復旧を目指す。本殿など建物は無事だった。島では、別に土砂崩れもあった。

 大社の長友貞治権禰宜は「近年ない規模の被害だ。訪れる際は気を付けてほしい」と話した。