コメの価格について「今後は5キロで3000円台が一つの目安」と話す櫻井宏会長=岐阜市宇佐南、県JA会館

 全国農業協同組合連合会県本部(JA全農岐阜)は6月末の役員補選で、新会長に県農業協同組合中央会(JA岐阜中央会)の櫻井宏会長(ぎふ農業協同組合会長)を選出した。コメの価格高騰を巡っては、集荷業者の全農が備蓄米を一般競争入札で購入したが、流通に時間がかかり、農林水産省が随意契約に切り替えた経緯がある。コメ価格の安定化と県内生産者の所得向上が課題となる中、櫻井会長に就任の抱負と今後の見通しを聞いた。

 ―店頭でコメが品薄になる「令和の米騒動」のさなかでの会長就任となった。

 「コメについては本当にいろんな課題がある。近年の暑さの影響で収量が減ったり、品質が落ちたりして、今回のコメ騒動のような状況になった」

 ―政府が随意契約の備蓄米を放出し、コメの値下がりに一定の効果が見られる。

 「個人的には今のコメの価格は少し高過ぎる。...