太平洋戦争の終戦前日に大阪市であった「京橋駅空襲」から80年となる14日、犠牲となった多くの市民らを追悼する慰霊祭がJR京橋駅近くの慰霊碑前で営まれた。蒸し暑い天候の下、空襲の生存者や遺族ら約200人が参列し平和を願った。
防空壕に逃げ生き延びたという安本恒次良さん(95)は「毎年この日は自分の命日だと感じる。戦争は絶対にやってはいけない」と語った。
大阪府吹田市の高塚孝一さん(67)は、生まれる前に国鉄職員だった母方の祖父を空襲で亡くした。「母は『1日でも早く終戦していれば』とよく話す。戦争経験者は高齢化しており、われわれが語り継いでいかないといけない」と話した。