赤沢亮正賃金向上担当相は14日、福岡県庁を訪れ、服部誠太郎知事に最低賃金増額への協力を要請した。「全国平均引き上げのけん引役となってほしい」と述べた。国の中央最低賃金審議会が2025年度改定額の目安を決めた後、都道府県知事を訪ねて協力を求めるのは初めて。
赤沢氏は、中小企業の賃上げを後押しする都道府県に、最低賃金が目安を上回る場合は、財政支援を手厚くすると説明。服部氏は「急激で大幅な引き上げは、中小企業にとって経営環境の悪化や雇用の抑制につながりかねない」とバランスを考慮する考えを示した。
服部氏は面会後、記者団に「(引き上げ議論に)政治的な介入をすることは考えていない」と語った。