【ラパス共同】南米ボリビアで17日、左派アルセ大統領の任期満了に伴う大統領選が実施された。地元メディアは出口調査を基に、いずれも野党の中道キリスト教民主党、ロドリゴ・パス上院議員(57)と右派「自由と民主主義同盟」、ホルヘ・キロガ元大統領(65)が10月の決選投票に進む見通しになったと伝えた。結果が確定すれば、暫定政権期間を除き約20年続いた左派政権の交代が決まる。
候補者は事実上8人。出口調査によると、パス氏が31・3%で首位となり、キロガ氏が27・3%で2位。両候補は米国との関係強化を訴えており、対米協調路線へと転換を図るとみられる。
事前の世論調査で首位だった中道右派の実業家サムエル・ドリアメディナ氏(66)は20・2%。左派勢力は主導権争いによる分裂や、経済低迷を招いた政権への批判で支持が低迷した。アンドロニコ・ロドリゲス上院議長(36)は8・0%、与党社会主義運動(MAS)のエドゥアルド・デルカスティジョ前内相(36)は3・2%。
新大統領は11月8日に就任予定で任期5年。