【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)と世界気象機関(WMO)は22日、猛暑が労働者にもたらす影響に関する報告書を発表し、20度を超えて1度上昇するごとに労働者の生産性が2〜3%低下すると指摘した。中高年労働者らへの配慮や、職業の特性に照らした暑さ対策、適切な初期治療への対応が必要だと訴えた。
WMOによると、記録が残る1850年以降で2024年が最も暑く、今後も高い確率で記録更新が見込まれる。
報告書は、世界の約半数の人々が猛暑にさらされていると強調。猛暑は労働者の熱中症や脱水症状だけでなく、腎臓の機能障害ももたらし、家計の収入にも深刻な影響を及ぼすとした。