記者会見する弓削州司門司税関長=22日午後、北九州市

 1日付で門司税関長に就任した弓削州司氏(57)は22日、北九州市の門司港湾合同庁舎で記者会見を開いた。全国の不正薬物の押収量が2年連続で2トンを超え、管内でも旅客や国際郵便物による密輸が増加しているとして「水際の取り締まりを強化していく」と抱負を述べた。

 防衛省出身の弓削氏は国際情勢にも触れ「テロの脅威が依然として続く」と指摘。大阪・関西万博といった大型イベントの安全な開催につながるよう、関係機関と連携していく考えを示した。

 弓削氏は東京都出身。1993年に防衛庁(現防衛省)に入庁し、防衛省官房審議官兼情報本部副本部長などを歴任した。