第28回「俳句甲子園」の決勝戦で対戦する洛南高(壇上左)と神奈川県立横浜翠嵐高の生徒たち=24日午後、松山市

 高校生が5人1チームで俳句の出来栄えや質疑応答を通じた鑑賞力を競う第28回「俳句甲子園」の決勝戦が24日、松山市で開催され、神奈川県立横浜翠嵐高が洛南高(京都)を破り、初優勝を飾った。

 決勝戦では両校が「百」を題とした句を交互に発表。1句ごとに4分間のディベートを繰り広げた。創作力だけではなく、意見のやりとりを通じた鑑賞力も評価された。

 横浜翠嵐高が「百日紅母がふたりのおままごと」と詠み、洛南高が句の面白さを尋ねると、横浜翠嵐高は「女の子が母(の役)をどちらも譲らなかった。女の子の気の強さも、サルスベリの濃い色と相まって情景が立つ句だ」と答えた。