記者会見する式典実行委員長の宮川泰彦弁護士=25日午後、東京都庁

 1923年の関東大震災の際に虐殺された朝鮮人らを悼む式典の実行委員会は25日、今年も追悼文を送らない意向を示した東京都の小池百合子知事に抗議する文書を都へ提出した。実行委員長の宮川泰彦弁護士は都庁で記者会見し「悲惨な歴史の事実から逃げており看過できない。知事の価値観で行政の対応が変わるのも問題だ」と批判した。

 日朝協会東京都連合会などでつくる実行委員会は例年9月1日、墨田区の都立横網町公園にある朝鮮人犠牲者追悼碑の前で式典を開き、歴代の都知事が追悼文を寄せてきた。小池氏は初当選直後の2016年に送付したが、17年以降は取りやめている。