空飛ぶ車の実用化に向け、協定書を交わす石川県加賀市の宮元陸市長(左)とJAXA担当者=25日午後、加賀市役所

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、人を乗せて空を移動する空飛ぶ車の実用化に向け、石川県加賀市と包括連携協定を結んだ。今後市内に飛行実験が可能な研究拠点を整備する予定。加賀市は国家戦略特区に指定されており、次世代航空産業の人材育成や研究開発の拠点整備に取り組む方針を掲げている。

 25日午後、市役所内で宮元陸市長とJAXA担当者が協定書を締結。宮元市長は「長い間、新しい空の産業創出に向けて努力してきた。子どもたちに大きな夢を見せてあげたい」と喜んだ。

 市は現在、小学校跡地周辺にある防風林上空を空飛ぶ車のテストコースとして整備する計画を進めている。