「包丁で切られた」と通報があった兵庫県西宮市の住宅=26日午後0時14分(共同通信社ヘリから)
 「包丁で切られた」と通報があった兵庫県西宮市の住宅付近を調べる兵庫県警の捜査員=26日午後0時32分
 兵庫県西宮市の現場

 26日午前10時ごろ、兵庫県西宮市の住宅で「包丁で切られた。手首や背中から出血している」と通報があった。県警によると、70〜90代の男女3人が胸や顔などを負傷し、救急搬送された。いずれも意識はあるという。県警は70代男性への殺人未遂容疑で同市、無職井上雄司容疑者(39)を現行犯逮捕した。詳しい状況を調べる。

 県警によると、井上容疑者は男性について「包丁でけがをさせたのは間違いないが、殺す気はなかった」と供述。「殺そうとしたのは女性の方だ」と話しているという。

 80代の女性と90代の男性は住宅内で血を流しているのが見つかった。70代男性は襲われた後、男を300メートルほど追いかけ、通報で駆け付けた警察官に「あいつや」と説明したという。

 現場は阪神電鉄甲子園駅から南西に約1・3キロの住宅街。