警視庁

 警視庁は26日、多摩中央署に安置していた男性(68)の遺体を別の遺体と取り違えて葬儀業者に引き渡し、火葬されたと発表した。遺族は遺体と対面できず、引き渡しを受けられなかった。書類などの確認を怠っていたといい、金岡健生署長は同日、遺族に謝罪した。

 警視庁によると、男性の遺体は5月、独居していた東京都多摩市の自宅で見つかり、当初は身元が特定できず署に安置された。署員2人が7月、同じ署に安置され、遺族が引き取りを拒否していた別の男性(65)の遺体を葬儀業者に引き渡そうとした際、誤って68歳の男性の遺体を渡した。

 氏名を記載した遺体のリストバンドや収納袋に貼られた書類の確認を怠ったという。