署名を集めた木村暁代さん(中央)ら=27日午後、長崎市

 長崎市に住む被爆3世の木村暁代さん(45)が、石破茂首相による戦後80年の首相談話の閣議決定を求め、2万1098筆のオンライン署名を集めた。27日に内閣官房と自民党本部へ署名を送付し、記者会見で「二度と戦争を繰り返さないため検証と反省が必要」と訴えた。

 木村さんは、祖母が長崎で被爆した一方、祖父はフィリピンに出征していたため、日本の被害と加害双方の歴史に関心があったという。今夏の参院選で、差別をあおる発言に熱狂する人たちを報道で目にし「日本が再び戦争をする国になるのでは」と不安に感じ、今月10日に署名活動を始めた。