東京地検特捜部の強制捜査を受けた日本維新の会の石井章参院議員(68)=比例=は地元・茨城県の町議、市議を20年近く務め、国政に進出した「たたき上げ」で知られる。人脈も豊富で「親分肌」と評される一方、女性候補に「顔で選べば1番」などと発言して問題になった。
石井氏は2009年の衆院選で旧民主党から出馬し初当選。消費増税に反対し12年に同党を除名され、その後落選。16年参院選におおさか維新の会から比例で出馬し国政に返り咲いた。
22年には日本維新の会から参院に立候補予定の新人女性の事務所開きで「顔で選んでくれれば1番を取る」と発言し批判を浴び、謝罪に追い込まれた。
維新関係者によると、茨城県取手市内には石井氏のポスターが多数貼られ、事務所には街宣車を数台所持。県支部には資金を提供して、そろいのポロシャツやのぼり旗の作成を指示していたとされる。
7月の参院選では同じ維新比例から出馬した長女石井めぐみ氏の支援に奔走。関西以外で組織力が弱い維新で、各支部の活動を資金力で支えたとも言われていた。