7月の参院選で自民党から比例代表で出馬した阿部恭久氏(66)に投票すれば報酬を支払うと約束したとして、公選法違反(買収約束)容疑で逮捕されたパチンコ店運営会社社長ら幹部が、グループで運営する1都7県の全31店舗の従業員に投票を呼びかけていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と7県警の合同捜査本部は全店舗で報酬の約束があったとみている。
捜査関係者によると、逮捕されたのは運営会社「デルパラ」(東京都)の社長李昌範容疑者(50)ら幹部6人。捜査本部は関係先の家宅捜索や関係者の事情聴取で、各店舗の朝礼などで店長を通じて投票が呼びかけられていたことを確認した。